有給消化について思うこと

とにかく有給消化が楽しみで仕方がない。期間にしたらわずかに3日、土日とつなげても5日間の休みなのだが、電話もならず、好きなことをしてよい5日間は貴重である。

医師のストレスの内、かなり大きいものが電話がなるストレスであるが、そこからも解放される。もう職場を辞めるため、患者を次の医師に引き継いでしまうからだ。朝目覚ましで起きて出勤するストレス、嫌いな人間関係からのストレス、当直のため自宅で眠れない、食事が摂れないストレスなど・・・こう書くと仕事が嫌いなようにも見えるが、平均的な社会人の中では仕事は嫌いではない方だと思っている。

さて有給はどうも20日ほど残っているらしい。この3年間同じ職場に勤めており、一日も使っていない。有給とは別に夏休みが5日間付与されるが、これはほぼ家族旅行、家族サービスで消えてしまう。

今回の休みはただただフリーである。眠気がなくなるまで眠り、サウナに行き、昼からビールをあおり、麻雀を打ち、サッカーをして、夜は焼き鳥や刺身でハイボール。なんともココロオドル時間である。まだ一か月以上先なのだが。

医師は過重労働になりがちである。最近はチーム制にしたり、シフト制にしたり、以前よりは365日オンコールというような環境からは脱しつつあるが、それでも患者数に対する医師の数は限られている。仕事の総量が減っているわけではない。そのため休日出勤や時間外労働がとにかく多い。電話の鳴らない、呼び出されることのない休みは大変に貴重である。医師免許を取って最初の5年は有給があるのかないのかわかっていなかった。体調不良で休むことは数年に一度あるが、それ以外は有給を使って休むという発想はなかった。

一般的な社会人はもっと有給を消化しているのであろうか。100%有給消化が一般的、という社会には日本はなっていない。どうしても平日に用事がある場合に使うくらいの人が多いのか。

これほど胸おどる有給である。多少の仕事上の遅延は多めにみて、みんな有給を使うといい。たまに「自分がいないと職場が回らない」だとか、「自分しかできない仕事がある」などと言う人がいるがそれは幻想だ。スティーブジョブズが死んだ後もアップルは発展し続けたし、ベンゼマのいないサッカーフランス代表だってワールドカップの決勝戦まで進出したのだ。仕事においてジョブズやベンゼマほどの実力者だという人なんかいないだろう。ビバ有給。

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