今回の選挙について思うこと

あまり政治的なことはXではつぶやかないようにしている。政治的なことはどうつぶやいても反対派が必ずおり、それは時として過激な論争になりうるからだ。このブログならよいだろう。

まずは投票率の低さである。53.8%でざっくり2人に1人は投票を放棄しているということだ。記載間違いで白票すなわち無投票扱いになってしまった人も多少いるのかもしれないが、これは問題である。政治に関心がない人、自分の一票では変わらないと感じる人、そもそもどうでもいいと思っている人など。無投票ではどんな政治家がどんな政策を打ち出していようとも文句を言えない、となってしまう。まずは投票に行きましょう。

そして自民公明の現在の与党の過半数割れである。与党にとっては厳しい結果になった。私が問題視しているのはそこではなく、立憲民主党の躍進である。大幅に議席を増やしている。ばらまき政策を掲げ、高齢者医療は引き続き1割負担を維持する方針を提案している。増大する社会保障費への対策は打ち出されていない。鳩山さんが党首の際に政権をとったが、そもそも政策の良し悪しではなく、政権運営能力がないこともその際に立証されている。

そうした問題点は些細なことである。私がどうしても理解に苦しむのは今回の選挙をほぼ、自民党の裏金問題をこき下ろす、それ一本で戦ったようにしかみえない点だ。野党側、すなわちチャレンジャー側が政権を取ろうとするのであれば「自民党の○○の点が間違っている。我々立憲民主党は△△することでそれを正していく」の△△の部分が大切、というより全てであろう。その点はほとんど触れられず、候補者の口から、またマスコミから発せられるのは自民党の裏金ばかり。それに同調して投票してしまう人も多かったのが今回の選挙の結果であろう。私の支持政党や政治的なスタンスはここでは書かないが、立憲民主党だけは支持することができない。

裏金、つまり不正な金を得ることはよくない。公人たる政治家がそれをやれば叩かれ失職することも理解できる。しかし政治に金がかかる、求心力や発言力を持つには金がかかるのも事実である。人間は苦しい時に経済的に助けてくれた先輩には頭が上がらないだろうし、飯を奢ってもらった人のことは悪く言いにくいだろう。仲間を集め、ことを成すには金がかかるということは純然たる事実である。

「裏金を得ていないクリーンな政治家」と「清純派AV女優」は近しいニュアンスがある。

個人的には多少私腹を肥やしても国を富ませてくれる、生活を安全に、豊かにしてくれる政治家に一票を投じ支持したいものである。

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