ストーリーや展開、人間関係やキャラクターの考えをじっくり楽しむことはもちろんマンガの醍醐味だ。素晴らしいマンガは時間が経つことも忘れ、次はどうなったとむさぼるように読んでしまう。
しかし現代人、特に社畜と揶揄される忙しいサラリーマンはマンガを咀嚼して楽しむ余裕がない時間も多い。そんな中でも一瞬和やかな気持ちになれる、いやなことが気付いたら一瞬頭から消えており、ゆったり読めている。そんなマンガを選んだ。
★働かない二人
コミュ障の妹、しっかりものの兄のニート兄弟のほのぼの日常マンガだ。私は仕事が嫌で仕方がない時期(医師4-5年目だったと思う)に「働きたくない」で検索して出会った。働かないで生活する二人と、その二人と遊ぶ社会人の丸山、倉木さんらのお話。時に深いことを言おうとしてサムいシーンもあるが、エネルギーを使わず読める。全くそんなことはないのだが、働かなくてもなんとかなるかと一瞬考えさせてくれる。全くそんなことはないのだが。
★アフロ田中
田中とその友人、職場の同僚が送る日常ギャグマンガだ。高校はかなりギャグ色が強かったが、中退、上京と続くにつれ段々ギャグが薄れていく。モテない男性の心理、行動を非常にうまく描けていると思う。高校→中退→状況→さすらい→幸せ→結婚→子育てと続き現在も連載中だ。大学時代に友人のアパートで出会い、その後も全巻読んでいる。読み始めるとついもう一冊と読んでしまう。
★ワンナイトモーニング
夜にSEXを済ませ、その後食事をとるまでの一連を短編形式で描くマンガだ。別れた直後の二人のセフレ関係、会社内カップル、同総会での再開など、まあよくあるシチュエーションが描かれている。SEXが含まれるマンガはつい読み進めてしまうのは男の性だろう。これもまだ連載中だ。
★純猥談
こちらはもう少し純愛職の強い、切ない系の恋愛短編集だ。ほとんどの話が女子目線で描かれているが、どちらかというと男性向けのマンガな気がする。大学の先輩後輩、風俗嬢と一般男性、高校時代の恋人などバリュエーションも様々。まだ連載が続いている。
ストーリーが地続きのマンガ、特に長編のものは読むことに体力がいる。子どもの頃や20歳代前半くらいまでは体力も時間もあり、ストーリーにどっぷり浸ることができた。スラムダンクやドラゴンボールなどはまだストーリーやセリフを覚えている人も多いだろう。しかし年齢を重ねると、仕事の裁量権や責任も増え、マンガに没頭できる時間が少なくなる。例えばキングダムは新刊は全て買って楽しく読んでいるが、何度も読み返して・・・とはいかない。長く、似たようなキャラやストーリーが多いため、味わい尽くせていないように思う。
紹介したマンガは数話ごとの読み切りに近い形式で、疲れているが少し読みたい時などに体力がいらない。それでいて面白いマンガたちだ。
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