医局の出口戦略について①

どうにか円満に退局できそうだ。医師になって11年、研修を終えてから9年現在の医局に所属していた。市中病院を2つで合計5年間、大学病院で4年医師として過ごしたことになる。当初の予定より2年遅れての退局予定となった。

以前も書いたが

「医局に所属しようかどうか迷うような人は所属しておいたほうが良い」

と強く思う。専門医も同様で、とるか迷うような人はとっておいたほうが良い。

医局に所属していれば、自然に研修病院として働ける職場を紹介してもらえる。専門医を最近とった先輩もおり、情報ももらえる。臨床上の疑問をすぐに先輩に相談できる。バイト先の斡旋もあり、人脈も増える。専門のバイトができない3.4年目などは寝当直バイトをもらいまくり、BMWを購入した。後輩や研修医など若手がいることもありがたい。単に自分の雑務が減ることも大きいが、質問を受けたりレクチャーをしたり、自分の勉強につながる。先輩同様後輩にも感謝をしている。

現在は医局に属さない働き方も大変増えており、研修が終わるとすぐ美容に進む医師もいる。約20年前は非常に少数派だった医師の進路がすごく多くなっているのだ。しかしそれでも卒業後の進路はどこかの大学病院の医局に所属する働き方がマジョリティである。無難なのだ。来年度の勤務先も医局の先輩から複数のオファーを受けている。

早々に開業の道に進む先生や、美容の道へ進む先生など、組織にとらわれず働く医師のバイタリティや行動力は素直にすごいと思う。しかし自分のような受け身で能力が並以下の医師にとって、自然に勉強し、経験の積める医局は大変ありがたかったと今は思う。

迷ったら医局に入りましょう。どこの医局に入るかは考えて決めましょう。が自分の結論だ。

当然医局に属する欠点も多い。職場の場所や環境を自分で決められない。へき地や県外への転勤。給料の交渉も基本的には医局任せ。うざくて尊敬できない先輩医師の存在。やめにくい・・・など。

本当は2年前に退局したかったのだが、もう少し働いてほしいとの要望に折れる形で今年度いっぱいになった。専門医を取ったらもう用なしとばかりにやめることも一つの手だが、自分はそこまでの悪感情は医局にないため協力させてもらった。

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