①をぜひ読んだ後に読んでもらいたい。
①に書いたように、税金から医師の給料が出ているというのは全く出鱈目なのだが、増大する社会保障費はなんとかせねばならない。それについては異論なく賛成である。すでにお金がなければ医療が受けられないアメリカなどの方式にするのか、昨今自民党が打ち出した高齢者も一律3割負担をすることで国民皆保険を延命させるのか。何が正解かはわからない。
ただ出鱈目な医療者批判は大変に不愉快である。ほとんどの人は死ぬまで医療の世話にはならないということはないし、健康で「ピンピンコロリ」を達成することはまれである。つまり批判者も病気になれば病院へ行く人が大半だ。日本人の2人に1人は癌になり、3人に1人は癌になる。癌が発覚した人はそのほとんどが癌の治療を希望する。つまり過半数の人は社会保険料で支払った分以上の恩恵を受けるのだ。「医療業界は腐敗している、社会を蝕むガンだ、私は死ぬまで医療行為など受けない。健康保険料は金ドブだ」と言っていて本当に医療を受けずに亡くなる人はほとんどいないのである。
「医療は税金で大半の支払いを賄う国賊」みたいな批判がいかに的外れかわかっただろうか。医者嫌い、医療従事者嫌いでもよいが、医療の世話に全くならずに生涯を全うできることは非常に少ない。まあ悪態をつかれても来た患者を同じように治療するのだけれど。
コメント