医師はモテるのかどうか、すごくたくさんの女性と(並行して)お付き合いをしている実例について前回と前々回は書いた。ではどうすればモテるのだろうか。今回は医師がそれほどモテるわけではないことを踏まえて、どうすればモテるか考えてみる。
職場でモテる方法はよくわからない。モテたことがないからだ。何度かうまいこと口説くことができたというケースはあるが、それはただ「いけそうだったから誘った」に過ぎず、女性が寄ってきたというわけではない。一方でモテなくなる方法はいくつかはっきりしている。
最大最強の方法はキレることだ。
看護師をはじめとする女性のスタッフの人気は簡単になくなる。百歩譲って、年に一度ほど患者の生命が脅かされるような場面で強い口調で言う位は、もしかしたら「熱心な先生だなあ」と許容されるかもしれない(それすらもしない方がいいと思う。声を荒げて患者のアウトカムがよくなることは皆無だ)。そもそも社会人が同僚にキレるなどと子供じみたことはすべきではない。自戒をこめて。キレる先生で人気者、周りから好かれているという人はみたことがない。
本当に全ての病院、外勤先で人気がなかった先生がいた。いらつきを看護師や他のスタッフにぶつけていたことも多かったようだ。看護師にきいてみると「美人、自分の好みの看護師には優しい」そうだ。どうもそのえり好みは、きつく当たられた側はおろか、ひいきされている側にも評判は悪くなるらしい。これをきいてから若い看護師や美人な看護師に過度に話しかけられず、話が弾むのはおばちゃん看護師ばかりになってしまった。人によってなるべく態度は変えたくないものである。
あと、意外と多いのが
臭い
これは医者だとか社会人だとかモテるとかモテないといった問題ではない。人間としてかなり不利だと言える。手術や手技で汗をかいた直後はまあ仕方がないところもあるかもしれないが、朝一で臭いことだけは避けたい。自分もおっさんになってしまったので、必ずシャワーを浴びて念入りに歯を磨いてから出勤するように心がけている。
仕事ができない
これもきついだろう。同僚の医師のみならず、全てのスタッフに仕事の評判は伝わってしまう。知識や技術の程度は勉強するほかないが、なるべく感じよく、最低でも「普通にやれる先生」といったポジションではいたいものである。ただ、自分も含めて平均点以下の能力とやる気しか持たぬものにとっては「仕事ができる」ポジションはかなりハードルが高い。人当たりでカバーするしかない。人当たりは医療においても大切な要素だ。
臭くなくて、キレなくて、普通に仕事ができて、分け隔てなくスタッフと接する・・・途方もなく難しいような、まあまあ誰でもできるような・・・・
しかしそんなものを全て吹き飛ばすのは
イケメンであることだ。
キレる、たまに臭いイケメンの同期はハイパー科でばりばりやっており、それはもうスタッフを抱きまくっている。
一度スイッチが入ると怒号が病棟に響き渡るイケメン外科部長。院内に2まわり年下の愛人が二人いるらしい。
モテの議論をする際は「フツメン以下がどうしたらよいか」にスポットを当てるべきだ。なぜならイケメンは議論にならないからだ。まあイケメンで、仕事バリバリなら多少正確に難があってもモテるよね。
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