自分語り②

そんなこんなで医学部受験を決意しました。高校3年生の春とやや遅めかもしれません。両親、兄弟、親戚からのプレッシャーも受験のきっかけでした。

医師になり、病気の人を救いたい、難病の研究で困っている人を助けたい。そんな崇高な志で医学部の受験をする人がいるのでしょうか?少なくとも私は見たことがありません。当時医学部受験について思っていたことはたくさんありました。資格職なので、仕事に困らない。医師免許をとってしまえばお金持ちになれる。女にモテるのではないか(いつか書きますが、医学生は別にモテません

俗な理由はたくさんありましたが、一番大きなモチベーションは

医学部にいけないと思っている周りの人間を見返したい」

これにつきます。友人、両親、兄弟など。父は言いました。「私立の医学部の学費も出す。どこでもいいから医学部へ」と。友人は言いました。「takaなんかが医学部にはいけないよ」「金持ちは私立も選択肢にあっていいね」と。教師は言いました。「医学部は無理だから〇〇工業大(初めて聞く大学)はどうか」と。

猛反発で勉強を始めます。高3に「水平りーべー」と元素記号の暗記をしているレベルです。1日12時間、夢の中でも数学の問題を解いているほど打ち込みましたが、一度目の大学受験は私立10校、国立大前期後期と全敗。失意の中浪人生活スタートとなりました。

大手予備校にぶち込まれますが1か月で授業にでなくなります。ファミレス、自習室、自宅で勉強勉強勉強の日々です。当時全てを懸けたセンター試験で合格当確の得点をとり、いくつかの私立大学と地元の国立大学に合格しました。人生で数少ない成功体験といえるでしょう。地元国立大学の医学部で大学生活が始まります。

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