私の愛した福本マンガ

私はかなり福本伸行のファンだ。すべての作品を読んでいる。カイジ、アカギは普段がギャンブルなどしない人も特定のセリフやシーンを知っており、国民的なマンガといってもいいほどではないか。

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あまりに有名なため、この二つは紹介をあえてしないことにする。カイジは現在も続いており、現在は24億勝ったカイジらが会長から逃げている。個人的には地下でやったチンチロ編が最高だと思っている。スピンオフもたくさんあり(そもそもアカギは天のスピンオフだ)その中には作者は福本先生でないものもあるが、ここでは福本作品とさせてもらった。

★銀と金


福本作品の最高傑作だと私は考えている。主人公平井銀二がもたざる若者と組んで数々のマネーゲームをクリアしていく話だ。神威家編、蔵前編は本当に面白い。マネーゲームなのだが、人間の極限の心理を描くことをテーマとしたのではないか。初めて出会ったのは高校生だが、今でも何度となく読み返す。古い作品で完結済だ。

★無頼伝 涯


無実の罪でひどい環境の少年院に入れられた主人公、涯がそこを脱出する話だ。かなり家庭環境が悪い少年が独自の哲学「孤立せよ」を持って、数々の困難を乗り越えていく。こちらも20年以上前の作品で完結済だ。

★一日外出録 ハンチョウ


カイジの地下編の宿敵、ハンチョウこと大槻のスピンオフだ。作者は福本先生ではない。地下労働を強いられているものが、つかの間娑婆に戻り、一日を楽しむ話だ。グルメマンガの色も強いが、最近は24時間という限られた時間で、おっさんがいかに楽しむかという話になっている。

他、「トネガワ」「イチジョウ」「ナカネ」なども面白いが、ハンチョウが抜けている。




★最強伝説 黒沢



おっさん土木作業員、黒沢を主人公に描いたマンガだ。日常系、ケンカ、人間関係と何系のマンガといっていいのか分類が難しい。福本さんはギャンブルマンガが売れに売れたが、元々は人情モノが書きたかったそうで、この作品ではそれが垣間見える。18歳の若者と40、50歳代のおっさんは考えていることがそんなに変わらないと感じさせられる。個人的には新黒沢の方は蛇足感が否めない。

いくつか麻雀マンガもある。代表作の天などだが、麻雀の内容にアラが目立ち、ここでは外した。展開や人物模様、盛り上げ方などはさすがで、私のような麻雀マニアでなければ十分楽しめるだろう。

小学生の時に福本作品に出会ってしまい、そこからギャンブル人生が始まった。よかったのかそうではないのか。

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