伊東純也選手

前回W杯予選、森保ジャパンは苦境に立たされていた。前半戦勝ち星をこぼし、W杯本戦への出場が危ぶまれていた。細かいミスが重なり、負けが許されない状況に早々に陥ってしまった。もしW杯の出場を逃せば日本がいつかはと目標に掲げているW杯優勝は10年遅れる。比喩ではなく、日本サッカーの危機であった。それを救った選手が伊東純也選手だ。スピードのある突破で攻撃を牽引し、ゴールも決める。さらに献身的に守備をしそれを90分続ける。相手チームは伊東をどう止めるかをまず考えなくてはならないし、それでもそれをぶち抜いてきたのが伊東選手だ。その活躍でW杯にチームを導いた。W杯でも得点こそなかったものの、ウイングバック、ウインガー両方の役割をこなし相手チームの脅威であり続けた。サッカーを知らない私の父や母でさえ、「このスピードのある金髪の選手は有名な選手なのか」ときいてくるほどであった。日本中を熱狂させたドイツ、スペインからの大金星での貢献度も大きい。

現在もそうだ。やや不調の影も見えたがそれでも献身性やスピードは健在。森保ジャパンに欠かすべからざる存在は誰か、という問いには遠藤選手、冨安選手とともにリストの一番上にくる選手だ。主力中の主力である。

この度は日本代表を離脱してしまうことになった。悔しくてならない。報道によると6月の代表選の直後に酒に酔った女性とコトに及んだとの訴えらしい。伊東選手側はそれを否定している。真偽についての考察はしないことにする。個人的にはそんなわけはないともちろん考えている。ここでは10,000歩譲った話を書いてみる。

スーパースターである伊東選手が女性と飲んでコトに及んだと仮定しよう。女性側はそんなスーパースターである伊東選手と、ラッキーと思うのではないか。本音はそうではないか。これに関しては猛反発があるものと考えられる。「私は身持ちが固いです。いくらイケメンの日本代表エースだからといって、お付き合いもしていない人とそういったことはしません」という女性がいたとしよう(個人的にはそんな人ほとんどいないと考えている)。それならばなぜ前後不覚になるほどに酔いつぶれるのだろうか。そうなってもよいと考えていたのではないか。成人した大人であるし、「引く手あまた」の伊東選手はそんなことはしないだろう。

これも10000歩譲り、女性が不同意にコトに及んだとしても、腹正しいのは週刊誌である。なぜこのタイミングでの発表なのか。真偽も定かでない情報で彼は代表から離脱してしまった。しかも伊東選手は当然ながら弁護士を通じて否定している。もしも(私はそうだと確信しているが)事実無根だった場合、週刊誌はどう責任を取るのか。最高のエンターテイメントとしてアジアカップを楽しんでいた私のようなおっさんはまだよい。大人の世界には汚い部分も金の問題もあると知っているからだ。伊東選手に憧れているサッカー少年少女達にはどう説明するのか。伊東選手の人生を、日本サッカーを何だと思っているのか。

松本人志さんの件ですら、私は「8年も前のことを今更言われてもなぁ」と思っていた。ただ彼が女性にクリーンで不倫浮気をしないなどとは誰も考えていなかったはずだ。せいぜい「もうちょっと上手く遊べよ」とか「ましな女を選べよ」程度である。松本さんは私はファンでもアンチでもないのでそこには何の感情も抱かなかった。

伊東選手は違う。私の愛するスポーツの日本代表の主力であり、私の考える日本史上最高のサイドアタッカーだ。事実でない情報、不確実な情報で彼のプレーの場や機会が奪われるようなことはあってはならない。

さらに言うなら、日本代表になるほどのエネルギーのある20‐30歳代の男性が女性に全く興味がなく、クリーンで潔癖である。これは清純派AV女優と同じくらいの違和感は皆ないのだろうか。万が一、億が一事実であったとしても伊東選手が腐れ週刊誌にプレーを奪われる理由にはならない。

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