Xで何百回目かのママ女医問題が話題になっている。ママ女医の穴埋めで当直や負荷の大きな業務を押し付けられた医師も多いようだ。そのためママ女医が時短で働いたり当直が免除されたりすることへの陰性感情をあらわにする医師もたくさんいた。
以前女医が増えてきたことについて書いた。負担の少ない働き方や科を選択すること、時短勤務することなどはなんら問題がない。単に雇用主との契約でしかないからだ。私の妻はフルタイムで当直もオンコールもこなす働き方をしているが、なんなら妻にも時短で当直なしで働いてほしいとさえ思っている。問題になるのはその分当直や重症例があてられる側の「不公平感」である。
重症はみれない、時間外は対応できない、時折子どもの迎えなどで勤務に穴をあける、でも専門医や学位はほしい、割のいい外勤はいきたい、給与水準は高く保ちたい・・・これではすべてをこなしている側から不平がでるのは当然であろう。
自分のスタンスとして、聖人ぶるつもりは全くないが、子ども関係のことで仕事を抜けたママ女医先生の穴埋めをすることは全くいやではない。「ここはやっておくから、ぜひ子どものところに行ってあげてください」と思う。ただしそれは関係が良好な先生に限る。嫌いなママ女医(あまり周囲にはいないが)だった場合は話は別だ。一回や二回ならまあ仕方ないと仕事を引き受けるかもしれない。しかしそれが常態化し、かつ相手が当然のような顔をしていたら・・・、さらに自分と金銭的な待遇がかわらなかったら・・・これでも不平不満を言わないことはもはやガンジーも真っ青の聖人である。
結局は職場で良好な関係を築く他はないのである。それはママ女医に限らず男性女性、全ての職種に共通だ。良好な関係があり、かつ普段の働きぶりがよければ、たまに家庭の事情で穴をあけてもカバーしてもらえる。
初めてXで万を超えるインプレッションがあった。ダブル不倫をしている医師同士がやたら外来の穴埋めを男性側がしているといった内容のもの。その不倫が穴埋めの見返りなのか、お互いの愛欲のはてなのかはわからない。しかし二人は楽しそうで、外来も喜んで代わっている。そうしたパターンもあるようだ。
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