我が子が小学校入学とともにサッカーを始めた。30年以上サッカーを続けてきた親として、同じスポーツを選んでくれてくれたことは素直にうれしい。練習の迎えにいくと、いっぱしの男の顔をしてボールを蹴る我が子をみることは、私の今の最大の楽しみだ。
我が子は「サッカー選手になる」といい、土砂降りの日も、私が仕事で帰宅が21時を過ぎた日も、「サッカーをしに公園へいこう」という程度には、ボールを蹴る楽しさにとりつかれている。
断言するが、君は決してサッカー選手になることはできない。どれほど不断の努力を続けたとしても、絶対に、100%だ。週末たまにみにいく地元のJ2チームの選手になることはもちろん、J3、JFLも不可能だ。おそらく県で一番強い高校に入ったとしたら1軍に上がれることもないだろう。
君はいつか、きっと近い将来、自分で気付くだろうから、私は「サッカー選手になる」という君を否定も肯定もしない。残念ながら君はサッカー選手になれる身体には産まれていないんだ。一生懸命練習しても、父が今しがみついている県一部(J7相当)でちょっと上手い、くらいが関の山だ。東医体で活躍したことがあります、くらいだろう。果てしない時間をサッカーに費やしてもね。
でもいい話もある。楽しい、上手くなりたいとスポーツに打ち込んだ時間はかけがえのないものを君に与えてくれる。体力、人間関係、根性、一生楽しめる趣味、友人、そして努力ではどうにもならないことがあるということ・・・。
そうしたものを学んで、いつかサッカーを選んでよかったと思ってくれるといいなと、心から思う、君の父のように。

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